スガ家の旦那

2019年4月から夫婦で世界放浪旅してます

JMT-Day3-4

8月4日 day3 サンライズハイシエラキャンプ〜Tuolumne Meadows

 

朝6時過ぎに起床。

標高が高くなったからか夜は寒かった。

全く寝れない事は無いが、夜中にちょこちょこ目が覚めた。フードボックスの無いサイトだったためテントからバレルを離して寝たが、初めてなので大丈夫か不安だった。朝起きると無事だったので一安心。

桃は不安で中々寝付けなかったらしい。

 

昨日のおにぎりを出して、スープと一緒に食べる。

スープで身体を温めながら日が差すのを待つ。

テントも結露だらけだし、早く日が出て欲しい。

昨日はあんなに恨めしかった太陽が今はこんなに待ち遠しいのだ。

まさに昨日の敵は今日の友か。どうせまた後で敵になるのだが。

 

ようやく日が出てきたので、テントを乾かしつつ、撤収。なんだかんだ9時前になって出発。

 

今日の行程は高低差もあまり無いので楽なはず。

気持ちのいい快晴の中出発。

しばらく木立の中を歩き、少し標高を上げる。

 

1時間ほど登ると、今日のピークに到着。いい展望。

すれ違うハイカーに後はずっと下りだよー!と言われてTuolumne Meadows行くなら美味しいハンバーガーが待ってるよ!と言われる。

そこから脳内はハンバーガーとコーラをずっと復唱してた。三日前も食べたけど。

 

しばらく下ると元々目的地としてたアッパーカテドラルレイクに到着。僕らの鈍足でもあっさりついてしまったので長めの休憩。

朝乾ききらなかったテントを乾かしつつ、この旅初めての水浴び。めちゃくちゃ気持ちいい!

ユーコンの時もしたけど、それより気持ち良かったです。毎日汗だくだから不快感半端ないのよ。

 

1時間程たっぷり休憩して、再出発。

ずっと下りだしTuolumne Meadowsまで行っちゃおう。と快調に下るが、ずっと下りも下りで辛い…

登りは本当に辛い。って感じなんだけど下りは痛い。ってなってくるんだよね。

足が痛い!そしてまた暑い!そして今日は蚊が多い!少し立ち止まるとまとわりついてくる。だがカナダのアルゴンキンよりは酷くないので気持ち的には大丈夫。あそこは一瞬で50匹くらい集まってくる。

 

途中でヨセミテの名水を見つける。

ただの湧き水だけど。めちゃ美味しかった。

 

結局今日も疲れて到着。

いつになったら楽に感じる日が来るのか。

あ、来ないのか。

 

昨日話しかけられたハイカーのアンソニーが先に着いててコングラッチュレーション!と言われ、グータッチ。PCTハイカーの置いていったフリーフードを漁っていたので僕らも少し貰う。

 

サイト設営もそこそこに、ハンバーガーを食べにショップに行く。

ハンバーガーと炭酸!ここはアメリカだ。ハンバーガーを食べずにどうする。

無心で食べて写真を撮り忘れた。

 

サイトに戻り、横のテントがファイントラックだったので日本人かと思って話しかけてみる。

思った通り日本の方で、僕の事はモンゴル人だと思ったらしい。バンダナ頭にしてたからだって。笑

お名前を聞いたらチューチューです。と自己紹介された。

PCTやJMTハイカーにはトレイルネームってあだ名を付ける習慣があるのだが、プラティパスで水をチューチュー吸っていたらトレイルネームがチューチューになったらしい。あだ名なんてどこの国でも適当だな。

 

しばらく話していると、PCTを歩いていたらしい!

すげー!ただ今は中断とゆうか断念してJMTに切り替えているとか。

60過ぎてるとおっしゃってたので、それでも凄いと思うけど…。

日本人のハイカーに会うのは久々だと言っていて話が弾む。道路関係の仕事をしていたらしく、桃の地元の道路も作っていて、こんなとこでいかにも北海道のローカルトークもしていた。笑

道中まだ一緒なので色々お話しも出来るだろう。

 

今日のキャンプ場はめちゃ広くて普通のオートキャンプ場内にバックパッカー用のスペースがある感じ。専用サイトが分かりづらいし、事前に少し調べといた方がいいです。ショップ周りにはいかにもPCT歩いてます。って感じの猛者がたむろしてました。

道中、看板が分かりづらいので、僕らは携帯を信じて歩いてきました。文明の利器ですね。色々便利なアプリも最近は多いので助かります。

桃が話しかけられた他のハイカーは看板が分かりづらくて、キャンプ場分かんないし、めっちゃ疲れたって怒ってたらしいです。レンジャーも分かりづらいよね。って言ってたそうです。直せや。笑

 

8月5日 day4 トゥオルメメドウ〜ウィルダネス1

 

6時半起床。

チューチューさんがもう起きていたので挨拶もそこそこに同じテーブルで朝食。

初のマッシュポテトを食べてみる。

ユーコンの時に食べさせてもらってからずっと気になっていたのだ。

お湯を入れて混ぜるだけ。だいぶボリューミーだった。味は◎。桃とシェアして食べた。

チューチューさんと記念撮影。

 

朝から話が盛り上がってしまい、周りのみんなはどんどん出発していく。1日行程が早く進んではいるが、明日はJMT初のパス越えがあるので、なるべく進んでおこうと遅いながらも出発。9時になってしまった。チューチューさんは、もう少しゆっくりしていくとのこと。先行ってますねーと別れる。

 

出発前にちょっと食堂寄っちゃう?とだいぶ遅い出発なのに、キャンプ場の食堂に行く。

先に出発したはずのアントニーとリカルドもまだ食堂併設のショップ付近にいた。

彼らは初日から会うたび話しかけてくれるし、気のいい2人組。アントニーは食料が余ってるらしく、昨日から会うたびに何かいらないか?と聞いてくる。昨日は行動食と紅茶を貰った。朝から何回もまたねーと話してるのに、先行くぜ!とやっとお別れ。

桃はマッシュポテトだけでは足りなかったみたいで、パンケーキを食べていた。少し分けてもらった。パンケーキ美味い。

と、思ったらチューチューさんも朝ごはんを食べにやってきた。笑

また話しこんでしまい、結局10時出発。

 

朝食を食べながらまた長話。

やっと出発。

今日は予定では13マイルくらい進む予定だが、予定より1日早く進んでるし、とりあえず出発してみて考えようって感じでやっと歩きだした。

距離は長いが、明日のパス越えまではずっとフラットらしい。

しばらく道路沿いのトレイルを歩くと、少し森の中にはいっていく、ここからはほぼずっと川沿いの道だ。天気も薄曇りって感じで暑すぎないし、快調に進む。川沿いに出ると、ものすごく綺麗。透明度も凄いし、魚も見える。これは…今日は竿を出す日だな。と心に決めて歩く。

 

川を眺めて心を決める私。

 

良さげなポイントは多いが、川へのアクセスがあまり良くないので決めかねていたが、暫くして良さげな場所を発見。桃にも今日は釣りをする!と宣言していたので、休憩がてら竿を振ってみる。

日本からずっと持ち歩いているテンカラの出番だ。

一投目ですぐ釣れた。笑

サイズは小さいが、とても綺麗な魚。

イワナの仲間かな?ニジマスの仲間なのかな?

3、4匹すぐ釣れた。どれも小さいのですぐリリース。途中、通りかかったアメリカ人のカップルに魚の写真撮ってもいい?って聞かれて、少し話す。

ずっとクール!って言ってた。沖縄に行きたいらしい。

 

30分程で、アタリが減ったので出発。

これは…ヨセミテでテンカラ…楽しい。

 

その後も川沿いを歩いて、気になる場所があると立ち止まってしまう。

写真撮ったりしていたら、ふと後ろに見慣れた姿が。チューチューさんだ。笑

歩くの遅いし、おいつくかなー。って言ってた割にめちゃ早いですやん。

僕らはもう少し川でゆっくりしてくと言うと、じゃ先行ってるね。と颯爽と去っていった。

自分は湖で水浴びもしていたのだけど、桃は頭を洗いたい。と言うので、急遽美容室みたいな事をした。ただバケツに水張って頭をゆすいだだけだけど。

2人で交代でお互いの頭を洗ってさっぱり。

少しはましになる。

シャンプーバーと名付けられた頭洗いシステム。水で流すだけ。

 

ここも素晴らしい川沿い。底まで見える川に魚もいる。

マップで今どの辺か確認すると、すぐ裏にキャンプマーク。川沿いから一段上がった場所に確かにサイトはあった。2人で顔を見合わせて、今日はここだ!

と決めてしまった。

 

そうと決まれば、初のウィルダネスキャンプだ。

テントを張り、ロープを張り、サイト準備完了。

今日の目的地まではまだ5マイル程あるみたいだが、

もう気持ちはここに決まってしまった。

後でね。と言っていた皆さんごめんなさい。

いつもより早くゆっくり出来るので、まず洗濯。

そしてまた釣り。笑

ここでも小ぶりだが、いい反応してくれる。

暫く釣りを楽しんだ。

釣りをしてても目の前に鹿とかが現れる。

ヨセミテにいるんだなぁ。

設営も終え、釣りをしたりのんびりしていたら19時くらいなのに昨日桃が話しかけられたオマールが通りかかった。

チューチュー見た?と聞かれたので先進んで行ったよ。と答えるとオマールももう少し先のサイトを目指すと言うので、もうすぐ暗くなるから気を付けてね!また明日!と言ってお別れした。

 

日が陰ってきて寒くなってきたので、釣りを終えて、夕食。日が落ちたら急に蚊が増えた。

マウンテンハウスのビーフシチューと白米を炊いて、2人でがっつく。今日も満足。

 

今までは周りに人がいたが、今日は誰もいない2人だけのサイト。そろそろ寝ようかと話していたら急に目の前にでかい雄鹿が現れた。立派な角だ。

向こうも気づいてなかったようで、目の前で、ヤバって感じで去っていった。

目の前過ぎてちょっと怖かった。笑

 

フードバレルもだいぶ遠くに置いたし、大丈夫だと信じながら眠りにつきます。

明日はパス越え。大丈夫かなぁ。