JMT-Day11-12
8月12日 day11 トーマスエジソンレイク〜モノクリーク
朝7時過ぎ起床。
桃は動き出しているが、寝袋から出る気にならない。しばらくしてからテントから出る。
昨日乗り損ねたフェリーの朝便がもうすぐ来るはずだ。湖の対岸にあるヴァーミリオンリゾートに向かう。迎えのフェリーは9時45分なので、ここで待つだけだ。撤収を終え、ゆっくりしているとフェリーに乗る人が続々と集まってきた。
時間通りにフェリーに乗車。
1人片道13ドル。往復だと安いみたい。
歩いても向かえるがそんな人はあまりいないだろう。
ヴァーミリオンリゾートには、ハイカー向けの色々な特典がある。PCTかJMTのハイカーだとウェルカムドリンクが付いている。もちろんビールも飲める。キャンプサイトを1泊無料で使える。
キャンプ場なので、トイレもシャワーもランドリーもある。シャワーとランドリーは有料。7ドル。
施設内のショップには色々あるし、値段も比較的良心的だ。砂糖や塩、コーヒーとかも小さい小袋でひとつ数セントとかでバラ売りしている。
まさにハイカーウェルカムだ。
ここに寄ったハイカー達は皆最高の場所だったと言っていた。
あっという間に到着。
さっそくドリンクを頂く。皆笑顔だ。
自分はもちろんビール。桃はコーラ。ポテチも買っていた。2人でガツガツ食べる。
その後作戦会議。
夕方のフェリーで戻るか、ここに1泊ステイするか。昨日の夕方に間に合っていればステイだったのだが、間に合わなかったのでステイすると取り戻すのに頑張らなければならない。
2人で悩んだ結果、夕方に戻る事にした。
一緒に乗った皆さんはステイみたいで、思い思いにのんびり過ごしている。悔しい反面、こないだマンモスレイク行ったばかりだし、ここに寄らないハイカーも多いので、亀の歩みの僕らは少しでも進む方を選択した。
とはいえ、夕方まではまだまだ時間がある。
もちろんシャワーを浴びに行く。
限られた時間でリフレッシュしてやる。
ついでに着てた服も全部洗濯した。
泊まらないけど金は落としていくぜ。
シャワー後、施設内の食堂でランチ。
もちろんバーガーだ。
値段は高かったが味も量も抜群だった。
15ドルくらいした。
バーガーとサイドメニューをチョイスするタイプ。
サイドはサラダにした。
サラダはレギュラーサイズぐらいでかかった。
バーガーもボリュームも味も最高。
全部無理やり食べきった。
桃は美味しそうに食べていたが、量に負けたらしい。苦しそうにしていた。
その後買い出しをしたのだが、買い出し前にショップ前にフリーフードのボックスがあったのでのぞいてみた。
自分達のメイン食材のマウンテンハウスのフリーズドライが3つも入っている!速攻でゲット。
これで買い足す分が減らせる。
続いて食料以外のフリーグッズのボックスを開けるとほぼ新品の虫除け!ゲット!
フリーボックス侮れないな。
残りはショップで買い足した。
もう一度バレルに詰め直す。
ここはもうほんとにパズル。試行錯誤してどうにか詰める。
ここで色々な人に話しかけられた、リゾートなので単純にキャンプしに来てる人も多いのだ。
皆色々な情報をくれたり、応援してくれたり、楽しい時間だが何せ英語力が足りない…なんとか聞き取れるが返す語力が無いのが悔やまれる。
頑張ろう…
色々教えてくれた先輩ハイカーのスコットと記念撮影。
名残惜しいが戻るフェリーの時間だ。
朝一緒に乗った人は誰も乗っていなかった。笑
無事、朝の場所に帰還。
少しでも進んでおこうと出発するが、桃の調子が悪そうだ。先程のハンバーガーが強力すぎて、胃もたれ&吐き気状態らしい。ゆっくり進むが、無理しても良くないと思い、JMTのルートに戻ってすぐのサイトに落ち着いた。17時過ぎだし、次のキャンプ地は8キロ先だ。行ければ行こうかと思っていたが、自分もなんだか行ける気も行く気もしなかったので、いいのだ。まだシャワーのさっぱり感を残したまま、昼のハンバーガーでお腹もいっぱいの状態だし、軽く焚き火をして、今日はゆっくり寝よう。
気持ち悪そうにしてたのにちゃっかり残りのポテチは食べる妻。
明日も長い登りの予定。
遅れた分を取り戻すためにも毎日少しずつ頑張ろう。と話して寝袋に入った。
8月13日 day12 モノクリーク〜ベアクリーク
6時半起床。
桃は6時ごろに起きていた。
朝食はオートミールにした。
オートミール、どうも慣れない。
不味くは無いが美味しいとも思えない。笑
なんとも好きになれないのだ。
こちらの国民的朝食なのに。
とはいえ食べない訳にはいかないので速攻で完食。
今日は早めに動こうと言っていたので、さっさと撤収する。
しかしなんだかんだ8時に出発。周りのハイカーを見てても早い方だとは思う。少し離れたところにテントを張っていた女性二人組は、7時ごろ水汲みに行ったらもういなかったけど。
今日の前半は登りだ。
パス越えでも無い森の中の登りなので、気持ち的にも辛い。リサプライしたばかりで、増量はそんなにしてないはずなのに、背中にずっしりと感じる。
気温は涼しいが、今日も力が出ない感じで、桃に先行してもらう。離れていくがマイペースにジリジリ登る。お昼頃に今日のピークに着いた。
ベアクリークトレイルとの分岐だ。
昨日リサプライしたヴァーミリオンリゾートから歩いてもここにこれる。
ヴァーミリオンリゾートで会ったスコットはこちらを経由すると言っていた。JMTからはずれるが、簡単だし景色もいいよ。と言っていた。
今の僕らはJMTからずれることにビビっている。笑
しばらく休憩し、今度は下り。
朝は涼しかったが、どんどん暑くなる。
2人して暑い…暑い…と言いながら下る。
汗だくで、こうなるとシャワーの恩恵はゼロに戻る。
暑いと言い続ける妻。
今日の目的地は、ベアクリークとの交差地点にした。予定では今日もっと先のミューアトレイルランチまで行く行程なのだが、遅れている。
一気に詰める事は出来ないので少しずつ詰めるしかない。
午後の下りを終えると、ここからはベアクリーク沿いの気持ちのいい道だ。
暑さで力が出ない中でじわじわと進む。
途中、昨日から追い抜いたり、追い越されたりを繰り返していた、カップルと挨拶。
サンフランシスコから参加してる、ヨシュアとクリスティーナだ。少し話したら、スタートの日もゴールの日も同じだった。進行スピードも同じくらいっぽいので今後も会いそうだ。
クリスティーナはお茶が好きなのか、台湾ティーで毎日ティーパーティしてる。と言っていた。
タイミングがあればお呼ばれしたい。笑
彼らはもうちょっと休憩するっぽかったので、またね!と言って別れ先を急ぐ。
途中、渡渉ポイントが出てきた。
靴を脱ぐほどでは無いが濡れそう。
前方から来てた大人数のパーティーがワイワイ、ジャンプだ!無理よ!とかやりとりしてるのを笑いながら見ていた。
この先のベアクリークは膝下まで濡れるよ。と言っていた。
自分達もなんとかクリア。
そろそろ目的地まで2キロくらいで、給水休憩をした時に桃がフリースが無い!と言いだした。
確かにいつもザックに石田純一掛けみたいにしていた黒いフリースが無くなっていた。
どこかで落としたのだろう。
近くにあればラッキーと思って5分程戻ったが見つからなかった。
最後にお互いが確認したのは昼のピーク休憩の時なので、戻ると7キロくらいある。
さっき暑そうにしていた写真ではギリギリ引っかかっていたが、歩いている時は気づかなかった。
ウィルダネスに落し物は申し訳ないが、戻る訳にもいかないし、誰かに再利用されるか、うまくフリーボックス行きにでもなることを願うばかりだ。
本人は落ち込んでいたが、ダウンも持ってるし、自分も使ってないフリースがあるし、どうにかなるよ。と言って先に進んだ。
目的地のベアクリークとの交差地点に着いた。
ここで渡渉しとけば明日は朝からパス越えに挑める。
渡った先でキャンプの予定なので、さっさとサンダルに履き替えた。普段の渡渉だとめんどくさいので、なるべく靴のまま渡れる方法を模索する。
強者は靴のまま突っ込んで行く。
ここは膝下まで川だし履き替える方が無難だ。
危険渡渉場所と聞いていたがしっかり気をつけて渡ればなんてことない場所だった。
渡り終えて、キャンプ地探し。
川沿いのファイヤーサークルもある良さげな場所を見つけた。
思ったより早めに着いたので、バケツに水を張り、まず手ぬぐいを濡らして身体を拭く。汗だくになっていたのでこれでもいくぶんかサッパリ。
ついでに着ていたシャツも洗濯。
早めに着くとこういうのんびり仕事が出来るからいい。場所も雰囲気もいいのだが、誤算はやはり蚊だ。しばらくしたら落ち着くかと思ったが、時間がたっても勢いはおさまらない。
そんな中でもダウンパンツのモデルですか?ってポーズを決める妻。楽しそうで良かったよ。
夕食はフリーズトライのシチューと白米。
このセットはお腹いっぱいになっていいのだ。
リサプライしたばかりだし、減らしたいしで、奮発してしまった。
食事中もずっと蚊と戦いながら過ごした。
明日も早めに動こうと思うし、蚊がほんとにウザいので早々とテントに入った。
明日は力が出るといいなぁ。