スガ家の旦那

2019年4月から夫婦で世界放浪旅してます

JMT-Day13-14

8月14日 day13 ベアクリーク〜パイウートキャニオン

 

6時半起床。

珍しく自分の方が先にテントから出る。

さっさと焚き火に火をつけ、バーナーで朝のコーヒー用のお湯を沸かす。

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落ちている薪は大体カラカラなので気持ちいいくらい一瞬で火が付く。

桃も起きてきたので、朝食。

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今日はマッシュポテト。お湯を入れるだけで大量に出来る。オートミールよりこっちが好きかな。

腹に溜まる感じもする。

 

朝から蚊が多い。

いまいち蚊のいる場所いない場所が分からない。

キャンプ地を決めるのに迷うのだ。

 

蚊も嫌だし、なるべく進まなければならないのでさっさと撤収。

 

8時半スタート。

最初からパス越えの予定なので、午前中はずっと登りだ。今日もまだまだザックが重く感じる。

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朝一は涼しいので登りやすい。

10時くらいになると暑く感じてくる。

ジメッとはしてないので日陰に入ると少しは楽。

今日も快晴の中、ジリジリと高度を上げる。

もう少しスピードを出したいが、平均以下の体力では無理だ。時間をかけるしかない。

 

11時頃パス直下のマリーレイクに到着。

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しばし休憩。寝てしまいそうな陽気だ。

どこからか歌っている人の声が聞こえる。笑

 

さっさとパスは超えとこうと休憩もそこそこに出発。パスまでは短くすぐトップに着いた。

今日は偽パスが無かったな。

頂上をあまり楽しまない2人はさっさと下りに入る。

下り始めるとすぐに湖。ハートレイクだ。

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ハートの形をしているらしいが、角度的には分からなかった。ハートレイクに繋がる小川の中で魚が優雅に泳いでいる…

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ハートレイクサイドで休憩。さっきしたばっかりだが上で休憩してないのでいいのだ。

昨日会った、ヨシュアカップルが降りてきた。

昨日どこにステイしたのか聞いたらマリーレイクだという。あそこからマリーレイクまで登ったとは…

今日はミューアトレイルランチにフリーフードを漁りに行って、近くのホットスプリングを目指すと言っていた。いいプランだと思う。

同じ工程で旅をしてるはずなのに何故か余裕を感じるんだよなぁ。

 

僕らは物資はまだ充分だし、遅れを取り戻さ無ければならないのでミューアトレイルランチには寄らない事にした。

またどこかで!と言って颯爽と下っていった。

 

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少し遅れて僕らも出発。

少し進むとサリイキーズレイクスとゆう湖が現れた。ここの湖畔の雰囲気は最高だった。

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ここでステイできたらいいのにねー。と話しながら、先に進む。

ここからしばらくはほぼフラットな道だった。

午後になり太陽のパワーが増している。暑さが襲ってくる…。

 

汗だくになりながらミューアトレイルランチとの分岐に来た。ここからリサプライの人は少しルートを外れるが、僕らも行かないと決めたのにフリーボックス覗きに行く?とかまた余計な相談をしていた。

重くなっても辛いし、遠回りになるので、行かない英断。

 

ここからは、長めのスイッチバックをずっと下った。眺めはいいが遮るものが何もないので、直射日光の中ひたすら下る。登ってくる人も辛そうだった。

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暑さはピークだし、しばらく水場が無いので、辛い気持ちを押し殺し歩き続ける。

幸いなのはスイッチバックを降りきるとほぼフラットだった。少しの上がったり下ったりを繰り返し、もう水が切れるって所でようやく川に着いた。

 

希望としてはもう少し進みたかったが、2人でこの辺で今日はゴールにしようと決めた。

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川沿いにいいサイトを発見。

蚊が多そうだなーと最初は思ったが、しばらくしてもほぼ寄ってこない。何故だ。

日本に帰ったら蚊の習性を調べよう…

 

まだ日も出ていたので、急いで川に頭を突っ込んで、クールダウン。そのまま身体を拭いた。

だいぶサッパリして気持ちもいいので洗濯もした。

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とはいえ、洗剤は使えないので水で押し洗いするくらいだが。

日が落ちる前に色々済ませ。食事。

今日もフリーズドライだか、中々美味しかった。

食後、鹿が近くに現れた。

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こちらを気にするそぶりも無く自由にウロウロして去っていった。

 

明日頑張れれば遅れを取り戻せるかもしれない。

たくさん歩いてヘロヘロなのでさっさとテントに入る。

明日もずっと登りの予定。頑張ろう…。

 

8月15日 day14 パイアートキャニオン〜エボリューションレイク手前

 

6時半起床

そこまで寒くなかったのでよく眠れた。

標高なのか場所なのか寒さの基準もよく分からない。毎日寒さで起きる以外は良く眠れている。

蚊も少ないサイトなので朝から気持ち良く過ごせる。

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朝食はインスタントラーメン。

 

いいサイトで名残惜しいがさっさと撤収。

毎日朝の撤収作業ですでに疲れている。

 

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8時半出発。

起きてからやはり2時間かかる。

朝から焚き火もして暖を取るのでのんびりしてしまう。

 

昨日、気づけばJMTの半分地点を通り過ぎていたらしい。もう半分なようなやっと半分なような。

これからが本番な気がする。

 

昨日からキングスキャニオン国立公園の中に入っている。動物用の柵がトレイルの途中に増えてきた。

朝から川沿いの渓谷って感じの道を歩く。

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今日も鹿がウロウロしている。

少しずつ高度を上げているような上がっていないような状態。

今日はずっと少しずつ上がる予定だが、フラットに進み、ちょっと登る。これをずっと繰り返す。

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渓谷を抜け、森を抜け、ひたすら少しずつ高度を上げていたが、スイッチバックに到着した。

この時点でだいぶ暑くなってきていた。

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景色も白い岩山や森がとても綺麗だが、それにしても暑さにやられる。

桃はだいぶ辛そうだ。暑さは苦手なのだ。

小休止の度に行動食を食べている。

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ゆっくりスイッチバックを登りきって200メートル程標高を上げたが今日はまだ上がる予定だ。

 

休憩したばかりなのに渡渉ポイントが出てきた。

皆そこで休憩している。もう少しここまで進んで休憩すれば良かったと思ったが、しょうがない。

さっさと履き替えて渡る。

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見た目は簡単そうだったが、思ったよりも流れが強かった。問題なくクリア。

先を急ぐ。

午後になり日差しは容赦なく降り注ぐが、ずっと川沿いを少しずつ高度を上げる道を進む。

 

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向こう側には、白い岩山と川との景色が広がり、まさにアメリカのロングトレイルって感じだ。

 

桃は相変わらず辛そうにしている。

今日は自分が先行しているが、ちょこちょこ日陰で休憩を取る。

ジリジリと高度を上げた結果3000メートルを超えてきた。それでもまだまだ森の中だが。

夕方近くになり、頑張れば目的地のレボリューションレイクまで行けそうでもあったが、最後の急登があるし、ここで今日はストップにした。

 

それでもレボリューションレイク前の急登を途中まで登ったサイトだ。上出来としよう。

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大きな岩棚の上にある開けたサイトで、水場は少し遠いがテントは張りやすい。

標高が1000フィートを超えているので焚き火は出来ないが、日没ギリギリまで日が当たるので寒くはなかった。むしろまだ暑い。日が落ちるとぐっと冷え込むのかどうなのか…

夕食はフリーフードから拝借したパスタ。

はやりマウンテンハウスは美味い。

 

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周りを素晴らしい山に囲まれて展望のいい場所だが、涼しくなると蚊が出てきた。

さっさとテントに避難。

明日はミューアパス越えの予定だ。

無事越えれますように。

 

 

JMT-Day11-12

8月12日 day11 トーマスエジソンレイク〜モノクリーク

 

朝7時過ぎ起床。

桃は動き出しているが、寝袋から出る気にならない。しばらくしてからテントから出る。

昨日乗り損ねたフェリーの朝便がもうすぐ来るはずだ。湖の対岸にあるヴァーミリオンリゾートに向かう。迎えのフェリーは9時45分なので、ここで待つだけだ。撤収を終え、ゆっくりしているとフェリーに乗る人が続々と集まってきた。

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時間通りにフェリーに乗車。

1人片道13ドル。往復だと安いみたい。

歩いても向かえるがそんな人はあまりいないだろう。

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ヴァーミリオンリゾートには、ハイカー向けの色々な特典がある。PCTかJMTのハイカーだとウェルカムドリンクが付いている。もちろんビールも飲める。キャンプサイトを1泊無料で使える。

キャンプ場なので、トイレもシャワーもランドリーもある。シャワーとランドリーは有料。7ドル。

施設内のショップには色々あるし、値段も比較的良心的だ。砂糖や塩、コーヒーとかも小さい小袋でひとつ数セントとかでバラ売りしている。

まさにハイカーウェルカムだ。

ここに寄ったハイカー達は皆最高の場所だったと言っていた。

 

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あっという間に到着。

さっそくドリンクを頂く。皆笑顔だ。

自分はもちろんビール。桃はコーラ。ポテチも買っていた。2人でガツガツ食べる。

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その後作戦会議。

夕方のフェリーで戻るか、ここに1泊ステイするか。昨日の夕方に間に合っていればステイだったのだが、間に合わなかったのでステイすると取り戻すのに頑張らなければならない。

2人で悩んだ結果、夕方に戻る事にした。

一緒に乗った皆さんはステイみたいで、思い思いにのんびり過ごしている。悔しい反面、こないだマンモスレイク行ったばかりだし、ここに寄らないハイカーも多いので、亀の歩みの僕らは少しでも進む方を選択した。

 

とはいえ、夕方まではまだまだ時間がある。

もちろんシャワーを浴びに行く。

限られた時間でリフレッシュしてやる。

ついでに着てた服も全部洗濯した。

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泊まらないけど金は落としていくぜ。

シャワー後、施設内の食堂でランチ。

もちろんバーガーだ。

値段は高かったが味も量も抜群だった。

15ドルくらいした。

バーガーとサイドメニューをチョイスするタイプ。

サイドはサラダにした。

サラダはレギュラーサイズぐらいでかかった。

バーガーもボリュームも味も最高。

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全部無理やり食べきった。

桃は美味しそうに食べていたが、量に負けたらしい。苦しそうにしていた。

 

その後買い出しをしたのだが、買い出し前にショップ前にフリーフードのボックスがあったのでのぞいてみた。

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自分達のメイン食材のマウンテンハウスのフリーズドライが3つも入っている!速攻でゲット。

これで買い足す分が減らせる。

続いて食料以外のフリーグッズのボックスを開けるとほぼ新品の虫除け!ゲット!

リーボックス侮れないな。

残りはショップで買い足した。

 

もう一度バレルに詰め直す。

ここはもうほんとにパズル。試行錯誤してどうにか詰める。

ここで色々な人に話しかけられた、リゾートなので単純にキャンプしに来てる人も多いのだ。

皆色々な情報をくれたり、応援してくれたり、楽しい時間だが何せ英語力が足りない…なんとか聞き取れるが返す語力が無いのが悔やまれる。

頑張ろう…

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色々教えてくれた先輩ハイカーのスコットと記念撮影。

 

名残惜しいが戻るフェリーの時間だ。

朝一緒に乗った人は誰も乗っていなかった。笑

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無事、朝の場所に帰還。

少しでも進んでおこうと出発するが、桃の調子が悪そうだ。先程のハンバーガーが強力すぎて、胃もたれ&吐き気状態らしい。ゆっくり進むが、無理しても良くないと思い、JMTのルートに戻ってすぐのサイトに落ち着いた。17時過ぎだし、次のキャンプ地は8キロ先だ。行ければ行こうかと思っていたが、自分もなんだか行ける気も行く気もしなかったので、いいのだ。まだシャワーのさっぱり感を残したまま、昼のハンバーガーでお腹もいっぱいの状態だし、軽く焚き火をして、今日はゆっくり寝よう。

 

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気持ち悪そうにしてたのにちゃっかり残りのポテチは食べる妻。

 

明日も長い登りの予定。

遅れた分を取り戻すためにも毎日少しずつ頑張ろう。と話して寝袋に入った。

 

8月13日 day12 モノクリーク〜ベアクリーク

 

6時半起床。

桃は6時ごろに起きていた。

朝食はオートミールにした。

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オートミール、どうも慣れない。

不味くは無いが美味しいとも思えない。笑

なんとも好きになれないのだ。

こちらの国民的朝食なのに。

とはいえ食べない訳にはいかないので速攻で完食。

 

今日は早めに動こうと言っていたので、さっさと撤収する。

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しかしなんだかんだ8時に出発。周りのハイカーを見てても早い方だとは思う。少し離れたところにテントを張っていた女性二人組は、7時ごろ水汲みに行ったらもういなかったけど。

 

今日の前半は登りだ。

パス越えでも無い森の中の登りなので、気持ち的にも辛い。リサプライしたばかりで、増量はそんなにしてないはずなのに、背中にずっしりと感じる。

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気温は涼しいが、今日も力が出ない感じで、桃に先行してもらう。離れていくがマイペースにジリジリ登る。お昼頃に今日のピークに着いた。

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ベアクリークトレイルとの分岐だ。

昨日リサプライしたヴァーミリオンリゾートから歩いてもここにこれる。

ヴァーミリオンリゾートで会ったスコットはこちらを経由すると言っていた。JMTからはずれるが、簡単だし景色もいいよ。と言っていた。

今の僕らはJMTからずれることにビビっている。笑

 

しばらく休憩し、今度は下り。

朝は涼しかったが、どんどん暑くなる。

2人して暑い…暑い…と言いながら下る。

汗だくで、こうなるとシャワーの恩恵はゼロに戻る。

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暑いと言い続ける妻。

 

今日の目的地は、ベアクリークとの交差地点にした。予定では今日もっと先のミューアトレイルランチまで行く行程なのだが、遅れている。

一気に詰める事は出来ないので少しずつ詰めるしかない。

 

午後の下りを終えると、ここからはベアクリーク沿いの気持ちのいい道だ。

暑さで力が出ない中でじわじわと進む。

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途中、昨日から追い抜いたり、追い越されたりを繰り返していた、カップルと挨拶。

サンフランシスコから参加してる、ヨシュアとクリスティーナだ。少し話したら、スタートの日もゴールの日も同じだった。進行スピードも同じくらいっぽいので今後も会いそうだ。

クリスティーナはお茶が好きなのか、台湾ティーで毎日ティーパーティしてる。と言っていた。

タイミングがあればお呼ばれしたい。笑

 

彼らはもうちょっと休憩するっぽかったので、またね!と言って別れ先を急ぐ。

途中、渡渉ポイントが出てきた。

靴を脱ぐほどでは無いが濡れそう。

前方から来てた大人数のパーティーがワイワイ、ジャンプだ!無理よ!とかやりとりしてるのを笑いながら見ていた。

この先のベアクリークは膝下まで濡れるよ。と言っていた。

自分達もなんとかクリア。

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そろそろ目的地まで2キロくらいで、給水休憩をした時に桃がフリースが無い!と言いだした。

確かにいつもザックに石田純一掛けみたいにしていた黒いフリースが無くなっていた。

どこかで落としたのだろう。

近くにあればラッキーと思って5分程戻ったが見つからなかった。

最後にお互いが確認したのは昼のピーク休憩の時なので、戻ると7キロくらいある。

 

さっき暑そうにしていた写真ではギリギリ引っかかっていたが、歩いている時は気づかなかった。

 

ウィルダネスに落し物は申し訳ないが、戻る訳にもいかないし、誰かに再利用されるか、うまくフリーボックス行きにでもなることを願うばかりだ。

本人は落ち込んでいたが、ダウンも持ってるし、自分も使ってないフリースがあるし、どうにかなるよ。と言って先に進んだ。

 

目的地のベアクリークとの交差地点に着いた。

ここで渡渉しとけば明日は朝からパス越えに挑める。

渡った先でキャンプの予定なので、さっさとサンダルに履き替えた。普段の渡渉だとめんどくさいので、なるべく靴のまま渡れる方法を模索する。

強者は靴のまま突っ込んで行く。

ここは膝下まで川だし履き替える方が無難だ。

危険渡渉場所と聞いていたがしっかり気をつけて渡ればなんてことない場所だった。

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渡り終えて、キャンプ地探し。

川沿いのファイヤーサークルもある良さげな場所を見つけた。

思ったより早めに着いたので、バケツに水を張り、まず手ぬぐいを濡らして身体を拭く。汗だくになっていたのでこれでもいくぶんかサッパリ。

ついでに着ていたシャツも洗濯。

 

早めに着くとこういうのんびり仕事が出来るからいい。場所も雰囲気もいいのだが、誤算はやはり蚊だ。しばらくしたら落ち着くかと思ったが、時間がたっても勢いはおさまらない。

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そんな中でもダウンパンツのモデルですか?ってポーズを決める妻。楽しそうで良かったよ。

 

夕食はフリーズトライのシチューと白米。

このセットはお腹いっぱいになっていいのだ。

リサプライしたばかりだし、減らしたいしで、奮発してしまった。

食事中もずっと蚊と戦いながら過ごした。

 

明日も早めに動こうと思うし、蚊がほんとにウザいので早々とテントに入った。

明日は力が出るといいなぁ。

 

 

JMT-Day9-10

8月10日 day9 ディアクリーク〜フィッシュクリーク

 

夜中の3時ごろ寒くて目が覚める。

なんとかもう一度寝ようと頑張るも、中々寝れないまま時間は過ぎていく。

防寒対策をもうちょっとして寝れば良かった。

寒くて寝袋から出る気にもならない。

寒くないポジションはないかと寝返りを繰り返す。

寝たのか寝てないのかよく分からないまま気づいたら7時過ぎていた。

 

外が明るくなってきていたのでどうにかテントから出る。朝から火を起こして暖をとる。

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桃もテントから出てきた。同じく寒くて寝れなかったらしい。

コーヒーを飲んで、朝食のインスタントラーメンを食べる。

少し暖まってきたところで、サイトに日が差し始めた。こうなると一気に活動出来るくらいの暖かさになる。太陽様様だ。

 

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いつも通りテントを乾かしつつ、撤収。

いつものんびりし過ぎなのか気づけば9時だ。

 

明日はシルバーパスという大きいパス越えがある予定なので、なるべく近づいておきたい。

予定ではパープルレイクまで7マイル程だったのだが、目的地を伸ばして出来たらフィッシュクリークまで行こう。と出発。距離は倍ぐらいになるが頑張れば行けるはずだ。

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今日も森林浴しながらスタート。

太陽は暖かいが空気はひんやりとしていてとても歩きやすい。歩いてるとちょうどいいが止まると風が冷たく少し寒く感じる。こんな気候の方が山歩きには丁度いい。そんなにアップダウンも無く快調に進む。結構サクサク進んでいたら桃とだいぶ離れていた。桃が来るのを待って展望の良い場所で休憩。

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エナジーバーで補給。

 

今日初めて馬で物資を運んでるのを見た。

道路なんて無いので登山道を馬で運ぶ、まだまだこのスタイルがここでは当たり前。

登山道には沢山のう○こが落ちているので踏まないようにするのが大変だ。

 

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当初の目的地パープルレイクに2時ごろ到着。

少し長めの休憩をしてコーヒーなんかも呑んでいると、先程の馬を引き連れたカウボーイがまた通った。オレンジいるかい?と聞かれてもちろん!と受け取る。

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立派なオレンジを4つもくれた。山でのフルーツなんて最高。

 

ここからフィッシュクリークまでの道を確認。

一旦登って、バージニアレイクを通り、また下る。

頑張れば暗くなるまでには目的地かその近くまでは行けるだろうと話した矢先、看板にフィッシュクリークはこっち。と書いてあるのを見つける。

ん?バージニアレイク行かなくても行けるの?

とマップを確認。確かにフィッシュクリークトレイルと書いてある道がある。

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こっちに進むとJMTは外れるが、川沿いの道で、登りも無さそうだし、最終的に合流出来る。

川沿いならあわよくば竿も振れそうだし、何より登らなくていいのでは?

JMTは外れるが、釣りが出来るかも…これは…

相談し、バージニアレイクは見れないし少し遠回りになるが下りっぽいし、川沿いも気持ちいいかもだしこっちに進もう!と決めた。

 

これが最悪の事態になるとは…

 

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最初は快調に下りだった。

長めのスイッチバックを下りていく。

JMTよりは人が入っていないっぽく、あまり踏み固められないが、道はしっかり分かる。

川沿いまで降りると昨日出発したレッズメドウ方面とフィッシュクリーク沿いの道。との看板。

マップと携帯のGPSで確認し、目的地方面に進んだ。

 

ここからが大変だった…

川沿いといえど、川の側には大量の藪。

その向こうには綺麗な川が流れているが、大量の藪には大量の蚊がセットなのだ。

カナダのアルゴンキンが1番蚊が凄かったと思っていたが、ここも同じくらいの蚊が襲ってくる。

釣りなんて出来そうも無いのでネットを被り、早く目的地に着いて落ち着こうと黙々と歩く。

しかし人がほとんど通らないのか、若干の踏み跡があるくらいで道が分かりづらい。

少し立ち止まれば蚊に囲まれるし、常に周りに何十匹も飛んでいる。虫除けもしたのにだ。

わずかな踏み跡を頼りに進む。

方向的には合っているし、一本道なので蚊がウザすぎてイライラしていてあまりマップを確認していなかった。

踏み跡を信じて進むと、川にぶち当たった。

渡渉は無いはずだが…携帯のGPSでマップを確認すると渡渉ポイントでは無い。ナショジオの紙のマップでもまだそんな場所では無い。

位置も少しずれている。

道間違ったかな…と思いながらGPSを頼りに修正するも道らしき道は無い。

先は完全に森の中だ。2人共に焦りが募る。

これはロストしたのか…

しばらく森の中を彷徨う。人気もないし、完全な森だし、蚊も相変わらず凄い。

とりあえずGPSの方向に進もうとするとどんどん森の奥深くに入ってしまい、鬱蒼とした森の中に2人だけだ。後2時間もしたら真っ暗になってしまう。

来た道を戻るか、下手したらビバークか…

桃はもう半泣きになっていた。

僕もイライラしながら森を掻き分けていたら、草の下の空洞に足を突っ込み、バランスを崩して思いっきりこけてしまった。桃が叫んだ。

幸い怪我は無かったが、ここで捻挫とか最悪骨折とかしてたらJMTの旅は終了してたと思う。

下手をしたら終了してたのはJMTだけじゃ無いかもしれない。

 

1時間程、行ったり来たりを繰り返したが、最初の謎だった渡渉ポイントにとりあえず戻った。

マップとは違うが、とりあえず反対側を確認してみようとサンダルに履き替え、中々の流れの川を渡り確認しに行くと、踏み跡がある!

紙のマップともGPSとも違うが確かに道がある!

まだ進まなければならないが、道がある事に安堵した。

最悪食料もテントも担いでるので、今日くらいどうにかなるかとは思ったが、本当に良かった…

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道を見つけた記念に撮影したら、本当に迷ったかと思って怖かったと怒られた写真。

 

2人で急いで渡渉し、その道を歩く。

ずれていたマップがだんだんと合ってきた。

歩くべきルートに戻れた…!

後は信じて進むだけだ、暗くなる直前、やっと看板を発見した。JMT→と書いてある!

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やったー!2人で抱き合って喜んだ。

すぐ近くにあるキャンプグラウンドを発見して、速攻で設営、食事。

焚き火と温かい飲み物で反省会をした。

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気持ちは半分遭難だった。

マップと違うのがそもそも信じられないが、それを過信しすぎてもいけないと思った。

最初に渡渉して確認すればここまでは時間がかからなかったし、焦らなかっただろう。

2人共怪我も無く、元のルートに戻れて良かった。

夕食時、昼間貰ったオレンジを食べながら少し泣きそうになった。

こけた時にマグカップがベコベコになった。

これは戒めとしてそのまま使おう。

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変なルート変更も慣れない場所では気をつけよう。

情報収集も大事だ。

 

明日からまた歩けるのだ。

本当に良かった。

 

8月11日 day10 フィッシュクリーク〜ミリオンバレーリゾート(予定)

 

朝7時過ぎ起床。

昨日は大変だったが、いつもと変わらぬ朝を迎えれた。仕切り直しだ。

 

前日の寒さが応えたので、今日は昨日より対策をして寝たおかげがまだマシだった。

それでも朝方には寒さで目が覚める。

中々寝袋から出れぬままいつも通り遅めにテントから出る。

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フライシートが結露してないと思ったら凍って霜になっていた。

夜プラティパスに少し残っていた水も凍っている。

氷点下まで下がったのか…

 

今日は朝からマウンテンハウスのフリーズドライを食べてしまった。朝からしっかり食べたい気分だったのだ。まぁまだ沢山あるしいいだろうと思っていた。レッズメドウで沢山買ったし。(後々補給が必要だと知る)

 

太陽の力を借りて行動開始。

やっと動けるくらい暖かくなる。

大嫌いな蚊と同じ習性だな。

とか考えながら身支度。

 

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9時過ぎに出発。

さっそく今日の山場、シルバーパス越えだ。

昨日なんとかパス下のフィッシュクリークまでは来ているのでここからは一気に登って下る予定。

少し高度を上げ森を抜けると、綺麗な川沿いのサイトが出てきた、こんな感じのサイトに泊まりたいのに、時間だったり場所だったりのタイミングが合わず中々泊まれない…お魚さんもいる…

 

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まぁ、今気にしてもしょうがないので、どんどん登る。昨日の疲れが尾を引いているのか、エナジー不足か、はたまたこれは高山病か?中々力が出ない。いつも通り亀の歩みで色々な人に抜かれながら上を目指す。

3000メートルを越えるとやっと森林限界なのか岩だらけの景色になってきた。雪解けの湖があって凄く綺麗。なんとか頂上直下まで来てエナジー休憩。

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雪渓も少しあった。

登り始めると、あっという間に反対側が見えた。

いつもここまでが長いのだが拍子抜け。

今日はサクッとパス越えしてしまった。

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大体パス付近はお鉢状になっていて、下から見てると偽パスが多いのだ。あそこだなと思って登り切ると、まだ同じような景色が広がる。

そりゃあもちろん綺麗なんだけどね!

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今日の大一番を終え、後は下るだけだ。

ルートから少しずれるがトーマスエジソンレイクという湖の反対側にリサプライ出来るリゾートがあり、そこを目指す予定。

1日、2便、朝と夕方にフェリーで連れてってくれる。目指すは夕方4時45分の便だ。

湖沿いを歩いても行けるが歩くと遠いから歩きたくは無い。

ダメだったら今日はその辺でステイかなと考えていた。まぁ、無理でもリサプライしたばっかだし大丈夫じゃないかな。とか思いながら下り始める。

しばらく進み休憩時に残りの距離と時間を確認。

今のスピードだとギリギリだね。と話すと桃のスピードが俄然上がった。

いつもは自分の方が下りは早いのだがどんどん離されていく。

そもそもリサプライしたばかりだし、周りの景色は素晴らしいし、いい釣り場っぽいのも沢山あるし、下りで足痛いし。とか色々思いながらマイペースに下るが、桃はどんどん進む。何をそんなに急いでいるのか…明日でもいいんじゃないか…最悪補給したばかりだしリサプライ必要?と若干イライラし始める自分。

途中、何故そんなに今日のリサプライに間に合わせようとしてるのか聞くと、今日しとかないと食料が足りないという。確かに次リサプライ出来るのは約10日後のオニオンバレーだが。

んな馬鹿な。レッズメドウでもしたばっかじゃん。

と思うが、今は確認している時間は無い。

それならばと早足でエジソンレイクを目指す。残り15分で1.5キロだ。

普段の2人ではありえないスピードでフェリー乗り場を目指す。

結果は…間に合わなかった…

出航したばかりのフェリーのお尻は見えていたが、わずかに間に合わなかった。

 

ここでしばらく放心状態で佇む。

近くにいた御夫婦に話しかけられ、2人は明日朝向かうからのんびりここにステイするようだ。

残念ね。食料無いの?と聞かれたが食料はある。

作戦会議をして、とりあえず明日の朝向かう事にした。今日はステイだ。

サイトの雰囲気も悪くないし、競歩ばりに早足でヘロヘロで今日はもう動きたくなかった。

食料はあるが改めてお互いのバレルから取り出して確認すると、10日分には全く足りなかった。

だいたい途中のミューアトレイルランチという所にリサプライを送る人が多いのだが、僕らは送っていないのだ。理由は送り方大変そうだったから。そのツケがここで来ていた。

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設営後、色々広げる我々。

 

のんびり歩いてたり、イライラしたりしてごめんなさい奥さん。

そもそもちゃんと残りの食材を確認していない自分ってゆうね。食料計画は大事ですよ。皆さん。

 

今日頑張って行っておければ、のんびりリサプライして、明日朝から仕切り直せたのでした。

明日は朝からフェリーに乗って買い出しとなりました。工程が遅れる分は何処かで取り戻さなければ。

 

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予定通りいかない事も、成長への糧だと思いながら明日へ備えます。

JMT-Day7-8

8月8日 day7 トリニティレイク〜マンモスレイク

 

6時過ぎ起床

昨夜の白米がまだ残ってる感じがして、2人ともあまりお腹が空いてない。って事でコーヒーと行動食で朝食。

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ファイヤーサークルがあるおかげで朝から暖が取れる。

 

今日はテントの結露が酷かったので、早めに乾かそうとフライシートを広げる。

木立の中なので中々日が当たらない。

結局テントを乾かす為に時間がかかり、8時半に出発。

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今日はレッズメドウまで行き、そこからマンモスレイクという街まで降りる予定。

レッズメドウでもシャワーやランドリーがあるキャンプサイトがあるのだが、桃の『私の自尊心が崩れる! 』との意見で街に降りマンモスレイクで一泊する事にした。

 

昨日ある程度進めたので、今日は下るだけ。

朝の気持ちいい森の中をサクサク進む。

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まずはレッズメドウでハンバーガーとコーラだ!

と思うと何故かザックも軽く感じる。

デビルズポストパイルという分岐点まではあっとゆう間だった。ここからレッズメドウはすぐ側のはずなのに何故か長く感じる。気持ちが先走りすぎか。

ちなみに観光地のデビルズポストパイルは遠くにちょろっと見えた。

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ちょっと疲れてきたと思ったら、レッズメドウに着いた。PCTのルートにもなっているので看板にいろんな事が書いてある。メキシコからとかカナダまで。とか。

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ちょうど12時くらいにレッズメドウ着。

さっさとザックを下ろし食堂に入る。

チーズバーガーとコーラを注文。

美味い!桃も日本では絶対残すであろうサイズのバーガーをペロリとたいらげた。

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食後に隣のショップをちょっと覗いてみたが、何故か釣り系のパーツが多い。釣りで有名なスポットなのかな。

外のベンチでマンモスレイクの宿探し。

 

桃は電波が無かったので、自分の携帯を貸して探してもらった。いい感じの宿を発見。

値段は少し張るが、今はオンシーズンだし、自尊心の為だ。予約完了。

 

レッズメドウからのバスは下のマンモスリゾートという冬はスキー場、夏はマウンテンバイクのコースになっているリゾートまで走っている。

1人8ドル。20分起きに来るみたいだ。

 

バス用の小銭が無くて桃がショップに両替に行っている間、外にいると急にマダムに話しかけられた。

今日どこ行くの?と。マンモスレイクに行くというと、宿取ってるの?どこのやど?あなた名前は?

と矢継ぎ早に英語で聞いてくる。

片言英語で返してもちゃんと聞いてくれて、中々楽しいマダムだった。太郎だよ。と言うとタロットカードのタロット?とか言ってた。

モーさんと言うらしく、僕の奥さん桃だよ。と話している時に桃が出てきた。

桃ってなんの略?って聞いていて、略してないし、日本語でピーチって意味だよ。って桃が答えたら笑いながら驚いてた。

私もホテルに泊まりたいけど、旦那はキャンプって言ってるの!髪がゴワゴワだわ!って怒ってたけど、陽気で楽しい人だった。

またどこかで会えるといいな。

 

バスが来たのでリゾートまで乗り、満腹感とバスの揺れで2人で爆睡。40分が一瞬だった。

リゾートから街までは無料のシャトルバスが走っているので乗り換え。マウンテンバイク遊びをしに来ている観光客に混じって街まで降りた。

 

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そこからはさらに市内の無料バスがあるが、歩ける感じだったので10分程歩いて宿へ。

宿は広々!ベットが二つ!そして湯船がある!

とりあえず早速シャワー。

茶色い水が流れていく…髪もめっちゃ抜ける。

ユーコンでも10日くらいシャワー浴びなかったけど、今回は汗のかき方が尋常じゃないので不快感は2倍なのだ。

まさに心も身体もリフレッシュ。

桃もシャワーを浴びて復活。

山で出会った皆はまだ頑張っているんだなぁ。と少し申し訳なさも感じつつ、僕らは僕らなりにジョンミューアを楽しめばいいのさ。と言い聞かせる。

 

少し落ち着いてから買い出しに出かけた。

途中、メキシコ料理屋を発見して吸い寄せられるように入る。

量が凄い…味は…良くも悪くもアメリカって事を思い出させてくれた。

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胃もたれするぐらいの量を食べスーパーへ。

 

細々と行動食とかを買い足すがメイン食材をゲット出来ず明日レッズメドウのショップでフリーズドライでいいや。と宿に帰る。

マンモスレイクは何故か凄く寒かった。

風が冷たいのだ。20分起きに来るはずのバスも中々来ないし、凍えて宿に帰った。

 

だが、宿には湯船がある!

宿についてすぐお湯を張り、日本式入浴で回復。

バッテリーの充電も満タンにして、完璧だ。

 

明日からまた頑張ろう。

 

8月9日 day8 マンモスレイク〜ディアクリーク

 

朝7時半起床。

昨日は久々の電波で夜更かししてしまった。

山でデジタルデトックスとか言ってる反面、電波が入ると携帯にかじりついてしまう。

 

宿の朝食を食べる。

ベーグルとみかん二個。オレンジジュースとコーヒー。昨日のメキシコ料理が効いてるのか、せっかくの宿の朝食はあまり食べれなかった。

 

8時半チェックアウト。

昨日と逆ルートでレッズメドウに帰る。

今日は市内のシャトルにも乗った。

グーグルマップで調べるもレッズメドウまで6時間とかよくわからない行程が出たので無視してバス停へ。無事乗車。

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今日もマウンテンバイクのお客に混じりトレイルヘッドを目指す。

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なんだかんだで10時くらいにレッズメドウへ帰還。

ショップでマウンテンハウスのフリーズドライを買い足す。サンフランシスコで買った時よりだいぶ割高だが、これはメイン食材なので外せない。

 

ここでリサプライ品を送ってる人も多く、ショップには沢山のバケツがあった。

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買い足した食材を合わせてベアバレルに詰めるも入らない…。とりあえずザックに詰め込んで夜食べて減らす事にした。

 

11時レッズメドウを出発。

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少し遅くなってしまったので、知り合った人達は先に進んでしまったかもしれない。

今日はディアクリークが目的地。

ここで1日行程が早く進んでいたが、予定していた行程に戻った。

レッズメドウからは7マイル程だ。

 

昼くらいなので暑いかと思ったが、風が冷たくそこまで暑くない。ザックもリサプライ後なので重いはずだが、道が緩いからなのかそこまで辛くなかった。逆に桃は重い…と言いながらゆっくり歩いていたが。

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少しの登りと緩い下りを組み合わせて、3時にはディアクリークに着いてしまった。

もう少し先に進む事も出来たが、今日はリハビリだから。とか理由を付けてここにステイ。

川沿いのいいサイトを発見。

さっと設営し今日はのんびり出来そうだ。

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こうなると、出すしかない。テンカラを。

コーヒーを飲み少しゆっくりしてから竿を振ってみる。前回と同じく小さいが全くスレていない。

良いところに流し込むと面白いように遊んでくれる。食べるサイズでは無いけど、良い時間つぶしになる。あー楽しい。

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小一時間程釣りをしてサイトに戻る。

早めの夕食を準備。今日買ったフリーズドライが、大正解。スウィートサワーポーク。

酢豚のご飯和えみたいな感じかな?

ちょっと中華っぽさも感じる、2人で一瞬で平らげた。スープも呑んで程よい感じ。

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天気はいいのに風が冷たいので、早々と焚き火。

焚き火をしながら、2人で色々な話をする。

疲れていると中々ゆっくり話す気にもならないが、今日みたいな日は色々話せていいものだ。

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明日は、なるべく頑張ろう。

と話して8時過ぎにはテントに入った。

暗くなるし大体毎日8時過ぎにはテントに入っている。寝る前はいいんだが、朝方寒くて目が覚める。

今日はどうなるかな。。

JMT-Day5-6

8月6日 day5 ウィルダネス1〜エメラルドレイク

 

6時半起床。

やはり寒さで朝まで快眠とはならない。

夜中にちょこちょこ目が覚める。

昨日のんびり過ごした分、今日は進まなければならない。初めてのパス越えもある。

 

ベアバレルも無事だった。

インスタントラーメンを取り出し朝食。

手早く撤収。

7時半くらいには出たかったが8時になってしまった。

モバイルバッテリーが減ってきたのでソーラーパネルをザックにセット。

 

昨日同様、川沿いの気持ちのいいスタート。

昨日歩かなかった分のフラットな道が続く。

2時間程進み、ドナヒューパスの麓にたどり着く。

こっからはずっと登りだ。

マップで見る限りは急登だったが登っているとそこまででも無いかも?辛いのは間違いないが。

 

ジリジリと標高が上がる。

歩いてきた平地が眼下に広がって、進行方向には巨大な壁が見えている。

時計の高度計を確認すると3000メートルを超えている。富士山にも登った事が無いので、登山では初の3000メートル越えだ。アメリカの山だからかそこまで寒くも感じない。木もまだあるし。

 

最後のパスの手前まで着くと、昨日通り過ぎていったオマールが渡渉の準備をしていた。オマールの渡渉を見守る。

 

次は自分達。

パス直下でなんと初の渡渉だ。

足が長い欧米人なら石を渡れそうだが…

素直にサンダルに履き替える。

 

ヨセミテの雪解け水がものすごく冷たかった。

アイシングも兼ねれて良かったかな。

無事始めての渡渉完了。

 

渡り終えて良いよパス越えに取り掛かる。

オマールはまだ写真を撮ったり、休んだりしていた。

日本語を少し知ってるので、ツカレター!と言っていた。笑

先行っていいよ。との事で追い抜く。

オマールはゆっくりペースなんだが自分のペースをわかっているのかちゃんと目的地まで着く。

だいぶゆっくりだけど。

 

ここがピークだろ!と登ったらまさかの道がラウンドしてまた高度を下げられた。

綺麗な池が広がっていたが、今はトップしか気にならない。

ようやくトップにたどり着いた。

素晴らしい展望。

4時間くらいかかった…

 

ここから下りに入るが、今日の一応の目的地はまだまだ先だ。とりあえず進みつつ、相談して決めようと足を進める。

 

パス付近ですら蚊がいる。

なんなんだ、アメリカの蚊は。

高度を下げるにつれてどんどん増えてきた。

鬱陶しい限りだ。まだ耐えれるが、桃は嫌気がさしたのか、ネットを被っていた。

 

あそこ超えてきたのか・・

 

このまま進むともう一個小さいがパス越えがある。

歩き始めて、8時間。そろそろ疲れてきた。

今日のゴールはとりあえず次のシルバーパス付近でキャンプにしようと打ち合わせ。

 

暫く歩くと見た事のあるシルエットの人が手を振っている。チューチューさんだ!

チューチューさんのいたサイトは川も近く、小高い場所にあってあまり蚊もいないみたい。

いい場所だ…。

少し迷ったが、昨日少しサボったし行けるとこまで進もうと、チューチューさんとお別れ。道中また会うだろうし。

 

次のシルバーパス付近に着いたが、目的のサイトが見つからない…蚊も容赦なく襲ってくる…

体力も足もヘロヘロだがもう少し進もう…

パスに取り付いてしまった。

越えてすぐにもサイトがあるはずだ!

見つからない…蚊もヤバい…

 

このまま下ると今度はサウザンドレイクに着く。

サウザンドレイク付近でもいいサイトに出会えず…

サウザンドレイクめちゃ綺麗ですが、いいサイト発見出来ず。。

多分トレイルを少し外れて湖畔方面に降りればあると思うが。。

 

結局次のエメラルドレイクまで歩いてしまった…到着は20時。もう暗くなってしまう。

あまりいい感じでは無いサイトを発見。狭いし、水場も余りいい感じでは無い。

サイトは良くないがもう暗くなって来ているし歩きたく無い。

オマールの事遅いとか言っててごめんなさい。

急いでテントを設営、ここでも蚊の猛襲に会う。

初めて蚊除けネットを被った。負けた…

 

今日はもう何もする気も起きないし、する時間も無い。とりあえずすぐ寝る。。

 

8月7日 day6 エメラルドレイク〜トリニティレイク

 

7時起床。

朝から蚊の猛攻。

インスタントラーメンで朝食。

昨日は何か食べる気にもならなかったので、朝ラーメンが美味い。

桃は蚊が嫌すぎて立って離れて食べていた。

それでも蚊はついていく。

 

昨日、いいサイトが見つからず結構進んだので、もしかしたら今日デビルズポストパイル近くまで行けるかもね。と話しながら出発。

 綺麗なはずのエメラルドレイクもよく見ず進む。

今日は何個か湖を経由する予定。

暫く登るとガーネットレイクが見えてきた。

直前ですれ違ったマダムがビューティフルビューよ。と言っていたが本当に綺麗だった。

 

まだ1時間も経ってないのにしばし休憩。

再出発して湖畔沿いを歩くルートを進むと良さげなキャンプ地がいくつもある。

ここまでこれたら最高だったが、昨日の僕らには無理だったな…。

 

ガーネットレイクを越えると小さいパス越え。

そんなに高低差も無いだろうし大丈夫だろうと思ったが、思っていたよりはキツかった。

 

次のシャドーレイクで給水と少し長めの休憩をしようかと話していたのにいい給水ポイントが無いなー思って進んでいたら通り過ぎてしまったようだ。

小川は枯渇してる場合もあるし、マップだけではなかなかうまくいかない。キャンプ地も分かりづらいし。

 

気づけばまた登っている。マップでも次の湖まで登るのは分かっていたが、水も少ないし、困ったもんだ。戻るのも大変なので、進む。

長ーいスイッチバックだった。何回切り返したんだろう。ただ長めに作られてる分、勾配は緩やかだった気がする。登り終え、次のロザリーレイクの湖畔で給水と休憩。

ゆっくり登ればそこまで辛くなかったね。と桃と話した。

ここにもいいキャンプグラウンドがあって、ここでのんびりするのもいいなぁ。と思った。

ただ気持ち的にはもう少し進んでおきたいので、もう少し先まで頑張ろう。となった。

反対側から来た韓国のグループがアイシングをしつつ、なにやら韓国語で盛り上がっていた。

 

ここからは小さい湖が点在する。とはいえ湖なのかな?くらいのサイズ。

池にも見える。謎の水溜りも多く、とにかく蚊が凄い。カナダのアルゴンキンで蚊の凄さを感じてから、ユーコンにもいたけど、アルゴンキン程じゃないな。と平気だったけど、だんだん嫌気がさしてくる。

夕方4時くらいに目的地にしてたサイトについた。

トリニティレイク側のマップにも書いてあるサイトだ。ファイヤーサークルもあるし、広いし、いい雰囲気なんだけど、目の前にはトリニティレイクとゆう名の池。当然蚊に囲まれる。

ザックを置いて、近くにいい場所が無いか探す。

トリニティレイクを少し進んで、良さげなサイトを見つけた。難点はトレイルに近いかな。笑

とはいえ、ファイヤーサークルもあるし、サイト裏に小川が流れてるし給水もしやすい。

今日はここに決めた。17時。

昨日の20時に比べれば雲泥の差で色々出来る。

ファイヤーサークルもあるので焚き火も!

 

さっと設営し、とりあえず身体を拭く。これだけでも少しは楽になる。シャワー浴びたいが…。

最初は蚊もいないかと思ったのだが、どこからともなく奴らは現れる。不思議なものでいなくなる時間もある。蚊と攻防を繰り広げながら夕食。

やはり蚊除けネットは必需だ。

 

今日は白米を炊いて、味噌汁を飲んだ。

何故だか気持ちまで満たされた。

 

食後はアンソニーからおすそ分けしてもらったカモミールティーを飲んだ。

美味い…日本に帰ったら探そう。

アンソニー達どの辺かなーと桃と話す。

予定日数が僕らより短いので多分先に進んでるはずだ。今日はチューチューさんもオマールも見かけなかった。ただまた何処かで会う気はしているから大丈夫か。

 

ファイヤーサークルがあるので念願の焚き火もした。周りはいい枯れ木がそこら中にあるので、よく燃える。山火事も多いので火の扱いは慎重に。

 

寝る前まで焚き火を楽しんで、今日は満足した1日になった。明日はリサプライの為に街に降りる予定だ!

 

 

 

JMT-Day3-4

8月4日 day3 サンライズハイシエラキャンプ〜Tuolumne Meadows

 

朝6時過ぎに起床。

標高が高くなったからか夜は寒かった。

全く寝れない事は無いが、夜中にちょこちょこ目が覚めた。フードボックスの無いサイトだったためテントからバレルを離して寝たが、初めてなので大丈夫か不安だった。朝起きると無事だったので一安心。

桃は不安で中々寝付けなかったらしい。

 

昨日のおにぎりを出して、スープと一緒に食べる。

スープで身体を温めながら日が差すのを待つ。

テントも結露だらけだし、早く日が出て欲しい。

昨日はあんなに恨めしかった太陽が今はこんなに待ち遠しいのだ。

まさに昨日の敵は今日の友か。どうせまた後で敵になるのだが。

 

ようやく日が出てきたので、テントを乾かしつつ、撤収。なんだかんだ9時前になって出発。

 

今日の行程は高低差もあまり無いので楽なはず。

気持ちのいい快晴の中出発。

しばらく木立の中を歩き、少し標高を上げる。

 

1時間ほど登ると、今日のピークに到着。いい展望。

すれ違うハイカーに後はずっと下りだよー!と言われてTuolumne Meadows行くなら美味しいハンバーガーが待ってるよ!と言われる。

そこから脳内はハンバーガーとコーラをずっと復唱してた。三日前も食べたけど。

 

しばらく下ると元々目的地としてたアッパーカテドラルレイクに到着。僕らの鈍足でもあっさりついてしまったので長めの休憩。

朝乾ききらなかったテントを乾かしつつ、この旅初めての水浴び。めちゃくちゃ気持ちいい!

ユーコンの時もしたけど、それより気持ち良かったです。毎日汗だくだから不快感半端ないのよ。

 

1時間程たっぷり休憩して、再出発。

ずっと下りだしTuolumne Meadowsまで行っちゃおう。と快調に下るが、ずっと下りも下りで辛い…

登りは本当に辛い。って感じなんだけど下りは痛い。ってなってくるんだよね。

足が痛い!そしてまた暑い!そして今日は蚊が多い!少し立ち止まるとまとわりついてくる。だがカナダのアルゴンキンよりは酷くないので気持ち的には大丈夫。あそこは一瞬で50匹くらい集まってくる。

 

途中でヨセミテの名水を見つける。

ただの湧き水だけど。めちゃ美味しかった。

 

結局今日も疲れて到着。

いつになったら楽に感じる日が来るのか。

あ、来ないのか。

 

昨日話しかけられたハイカーのアンソニーが先に着いててコングラッチュレーション!と言われ、グータッチ。PCTハイカーの置いていったフリーフードを漁っていたので僕らも少し貰う。

 

サイト設営もそこそこに、ハンバーガーを食べにショップに行く。

ハンバーガーと炭酸!ここはアメリカだ。ハンバーガーを食べずにどうする。

無心で食べて写真を撮り忘れた。

 

サイトに戻り、横のテントがファイントラックだったので日本人かと思って話しかけてみる。

思った通り日本の方で、僕の事はモンゴル人だと思ったらしい。バンダナ頭にしてたからだって。笑

お名前を聞いたらチューチューです。と自己紹介された。

PCTやJMTハイカーにはトレイルネームってあだ名を付ける習慣があるのだが、プラティパスで水をチューチュー吸っていたらトレイルネームがチューチューになったらしい。あだ名なんてどこの国でも適当だな。

 

しばらく話していると、PCTを歩いていたらしい!

すげー!ただ今は中断とゆうか断念してJMTに切り替えているとか。

60過ぎてるとおっしゃってたので、それでも凄いと思うけど…。

日本人のハイカーに会うのは久々だと言っていて話が弾む。道路関係の仕事をしていたらしく、桃の地元の道路も作っていて、こんなとこでいかにも北海道のローカルトークもしていた。笑

道中まだ一緒なので色々お話しも出来るだろう。

 

今日のキャンプ場はめちゃ広くて普通のオートキャンプ場内にバックパッカー用のスペースがある感じ。専用サイトが分かりづらいし、事前に少し調べといた方がいいです。ショップ周りにはいかにもPCT歩いてます。って感じの猛者がたむろしてました。

道中、看板が分かりづらいので、僕らは携帯を信じて歩いてきました。文明の利器ですね。色々便利なアプリも最近は多いので助かります。

桃が話しかけられた他のハイカーは看板が分かりづらくて、キャンプ場分かんないし、めっちゃ疲れたって怒ってたらしいです。レンジャーも分かりづらいよね。って言ってたそうです。直せや。笑

 

8月5日 day4 トゥオルメメドウ〜ウィルダネス1

 

6時半起床。

チューチューさんがもう起きていたので挨拶もそこそこに同じテーブルで朝食。

初のマッシュポテトを食べてみる。

ユーコンの時に食べさせてもらってからずっと気になっていたのだ。

お湯を入れて混ぜるだけ。だいぶボリューミーだった。味は◎。桃とシェアして食べた。

チューチューさんと記念撮影。

 

朝から話が盛り上がってしまい、周りのみんなはどんどん出発していく。1日行程が早く進んではいるが、明日はJMT初のパス越えがあるので、なるべく進んでおこうと遅いながらも出発。9時になってしまった。チューチューさんは、もう少しゆっくりしていくとのこと。先行ってますねーと別れる。

 

出発前にちょっと食堂寄っちゃう?とだいぶ遅い出発なのに、キャンプ場の食堂に行く。

先に出発したはずのアントニーとリカルドもまだ食堂併設のショップ付近にいた。

彼らは初日から会うたび話しかけてくれるし、気のいい2人組。アントニーは食料が余ってるらしく、昨日から会うたびに何かいらないか?と聞いてくる。昨日は行動食と紅茶を貰った。朝から何回もまたねーと話してるのに、先行くぜ!とやっとお別れ。

桃はマッシュポテトだけでは足りなかったみたいで、パンケーキを食べていた。少し分けてもらった。パンケーキ美味い。

と、思ったらチューチューさんも朝ごはんを食べにやってきた。笑

また話しこんでしまい、結局10時出発。

 

朝食を食べながらまた長話。

やっと出発。

今日は予定では13マイルくらい進む予定だが、予定より1日早く進んでるし、とりあえず出発してみて考えようって感じでやっと歩きだした。

距離は長いが、明日のパス越えまではずっとフラットらしい。

しばらく道路沿いのトレイルを歩くと、少し森の中にはいっていく、ここからはほぼずっと川沿いの道だ。天気も薄曇りって感じで暑すぎないし、快調に進む。川沿いに出ると、ものすごく綺麗。透明度も凄いし、魚も見える。これは…今日は竿を出す日だな。と心に決めて歩く。

 

川を眺めて心を決める私。

 

良さげなポイントは多いが、川へのアクセスがあまり良くないので決めかねていたが、暫くして良さげな場所を発見。桃にも今日は釣りをする!と宣言していたので、休憩がてら竿を振ってみる。

日本からずっと持ち歩いているテンカラの出番だ。

一投目ですぐ釣れた。笑

サイズは小さいが、とても綺麗な魚。

イワナの仲間かな?ニジマスの仲間なのかな?

3、4匹すぐ釣れた。どれも小さいのですぐリリース。途中、通りかかったアメリカ人のカップルに魚の写真撮ってもいい?って聞かれて、少し話す。

ずっとクール!って言ってた。沖縄に行きたいらしい。

 

30分程で、アタリが減ったので出発。

これは…ヨセミテでテンカラ…楽しい。

 

その後も川沿いを歩いて、気になる場所があると立ち止まってしまう。

写真撮ったりしていたら、ふと後ろに見慣れた姿が。チューチューさんだ。笑

歩くの遅いし、おいつくかなー。って言ってた割にめちゃ早いですやん。

僕らはもう少し川でゆっくりしてくと言うと、じゃ先行ってるね。と颯爽と去っていった。

自分は湖で水浴びもしていたのだけど、桃は頭を洗いたい。と言うので、急遽美容室みたいな事をした。ただバケツに水張って頭をゆすいだだけだけど。

2人で交代でお互いの頭を洗ってさっぱり。

少しはましになる。

シャンプーバーと名付けられた頭洗いシステム。水で流すだけ。

 

ここも素晴らしい川沿い。底まで見える川に魚もいる。

マップで今どの辺か確認すると、すぐ裏にキャンプマーク。川沿いから一段上がった場所に確かにサイトはあった。2人で顔を見合わせて、今日はここだ!

と決めてしまった。

 

そうと決まれば、初のウィルダネスキャンプだ。

テントを張り、ロープを張り、サイト準備完了。

今日の目的地まではまだ5マイル程あるみたいだが、

もう気持ちはここに決まってしまった。

後でね。と言っていた皆さんごめんなさい。

いつもより早くゆっくり出来るので、まず洗濯。

そしてまた釣り。笑

ここでも小ぶりだが、いい反応してくれる。

暫く釣りを楽しんだ。

釣りをしてても目の前に鹿とかが現れる。

ヨセミテにいるんだなぁ。

設営も終え、釣りをしたりのんびりしていたら19時くらいなのに昨日桃が話しかけられたオマールが通りかかった。

チューチュー見た?と聞かれたので先進んで行ったよ。と答えるとオマールももう少し先のサイトを目指すと言うので、もうすぐ暗くなるから気を付けてね!また明日!と言ってお別れした。

 

日が陰ってきて寒くなってきたので、釣りを終えて、夕食。日が落ちたら急に蚊が増えた。

マウンテンハウスのビーフシチューと白米を炊いて、2人でがっつく。今日も満足。

 

今までは周りに人がいたが、今日は誰もいない2人だけのサイト。そろそろ寝ようかと話していたら急に目の前にでかい雄鹿が現れた。立派な角だ。

向こうも気づいてなかったようで、目の前で、ヤバって感じで去っていった。

目の前過ぎてちょっと怖かった。笑

 

フードバレルもだいぶ遠くに置いたし、大丈夫だと信じながら眠りにつきます。

明日はパス越え。大丈夫かなぁ。

 

 

JMT-Day1-2

8月2日 day1 ヨセミテバレー〜リトルヨセミテ

 

 

6時半起床 夜中にちょこちょこ目が覚めたが、ぐっすり。8時間は寝たし体調も万全。

 

昨日、出掛けてる間に同じサイト内にテントを張ってたファミリーにテーブルとイスを牛耳られてる。

挨拶も無いし、夜はそこそこうるさかったし、水は俺らのテント側にバシャっと捨てるし。どこにでも嫌な感じの人はいるんだな...。

 

朝食はオートミール

カナダ以来、桃はオートミールにはまり、今回も結構買ってきている。

 

8時に出発。

ちょっと買いたい物もあったので、ビジターセンター隣のショップへ。日本の友人からライン電話がかかってくる。酔っ払ってたみたいだが、皆変わらずで嬉しいですよ。

グレイシャーポイントまでのバスのチケットは完売だったので、4マイルトレイルを歩いて登り、そこから今回のトレイルは始まる。

ビジターセンター前から4マイルトレイルの入り口までは無料のシャトルバスで行けます。

シャトルバスは9時からだったので、丁度最初のに乗れました。本当はもうちょっと早めに行こうかと思ってたのだけど、結果オーライ。

 

ヨセミテに入ってから電波の状態が不安定なので、電波があるうちにバスの時間とかしっかり調べといた方がいいです。ビジターセンターや大きめのショップの周りは比較的繋がるイメージでした。

Wi-Fiも多分飛んでる。

 

出発前、余裕をかましている。

 

9時半に4マイルトレルを出発。

ここからが地獄だった…

トレイル自体は道も綺麗だし、歩きやすいです。

お子さんからお爺ちゃんまで歩ける感じのルート。

家族連れでワイワイ楽しそうに登ってる人も沢山いました。

何が地獄の原因かって、ただの過信ですかね。ネットで調べてた限りではそこを登ってスタートしてた人もいたし、気持ちいいルートでした。とかって書いてあったし。

ただね、そういう人達は日本でもやってるのよ。しっかり身体作ってるんですよ。

訓練なのか、日頃から縦走とか、トレランしてますとか。。

初めての重さのザック、夏のヨセミテの日差し…

酒もタバコも好きな不摂生の塊の身体でサクサク登れるかい!

亀の歩みで登ること4時間。多分標準コースタイムは2時間くらい。。

なんとかグレイシャーポイントに着きました。

 

綺麗ですね。。

 

グレイシャーポイントってヨセミテの中でも、絶景ポイント、展望ポイントなんですよ。ハーフドームや色々な滝が一望出来るんです。

展望って、基本高い所でしょ?そうなんです。ずーっとスイッチバックの登り。

スタート地点に着いた時にHPゼロでした。初日から辛い。。

 ハムサンドイッチとアイスを即買いして、HPを15くらい回復したところでやっと本日のスタート地点です…。

ヒッチハイクしてでも楽するべきだったな。。

 

流石にもうスタート直後から最高の展望で歩けます。見る余裕ほぼ無いけど。

ここからネバダフォールまで降りると、やっとジョンミューアトレイルに合流出来ます。

快晴過ぎて暑すぎる…5分歩いては休み、桃と『頑張ろう…』と励まし合いながら歩くことさらに4時間…本当に途中で、キャンプ禁止だけど、ここに張ってやろうかなって広場を見ながら歩いてましたよ。

景色は素晴らしいんだけどね…

やっとネバダフォールに到着!

 そしてジョンミューアトレイルに合流!

ここから今日のテント場は1マイルくらいです。

最後の気力を振り絞り到着しました…。

 

キャンプ場付近からかいきなり蚊の襲来に会い2人で逃げるようにサイトへ。

即設営、即食事、即寝。な初日でした。

明日からどうなることやら。。

 

8月3日 day2 リトルヨセミテバレー〜サンライズハイシエラ

 

5時半に起きようと話していたのに、いつも通り朝起きない自分。7時過ぎにテントから出ると桃はもう朝食も食べ終わっていた。急いでお湯を沸かして袋のインスタントラーメンを食べる。

袋ラーメンは美味しいし、日本の味を楽しめるんだけど、ベアバレル内では結構嵩張る。

バキバキに砕いていいなら結構入るかも。

 

テントを片して、荷物をまとめたらなんだかんだ9時になってしまった。7時半には出発だ!とか言って寝たのに申し訳ない。

 

今日は昨日より距離も短いし楽なはず。

途中までハーフドームトレイルに行くルートと一緒なので、まだ人が多い。

まだ気温もそこまで上がっておらず、木立の中を気持ち良く歩く。疲れが残っているのか、荷物の重さに負けそうになりながら、今日も牛歩で進む。

 

出発して、少ししてすれ違い時に話しかけてきたおじさんがいた。

ジョンミューアを歩くのかい?今日はどこまで?とか聞かれた事を答えると、

色々教えてくれた。どうやらめちゃくちゃ歩きなれている。

風貌からしてその感じはしてたけど。

色々教えてくれてるし、助かる話も多いんだが、中々終わらない。笑

俺は話の2割くらいしか分からないし。笑

 

最後の方は、まだ話したいけどもう行かなきゃならないんだろう。と言われて色々教えてくれてありがとう。と握手して別れた。

すぐ後ろの女性二人組にすぐ話しかけてたけど。

 

ハーフドームトレイルとの分岐を過ぎると、人がグッと減った。ここからはほぼ日帰りとかの人は通らないルートだ。

途中ロス在住で、ジョンミューアを歩いている、男性二人組と小話。今日の目的地が一緒だったので、後でねーと言って一瞬で消えていった。あんなスピードで、歩けないよ…

ウルトラライト系のカスタムザックを使っててカッコよかった。重いザックを背負っていると、あっちが良いなと思う。日本に帰ったらULザック欲しいな。

今日もシエラ晴れ。

晴れは好きだが山の上での快晴(夏)は嫌いになってきた。かといって雨も嫌だが。

日差しが強くなってきて、体力をどんどん奪われる。緩い登りをずっと歩いて、少し進んではすぐ休憩。

おそらく前までは森だっただろうが、火事で燃えてしまった木々の間を太陽が容赦なく照りつける。

山火事の野郎は大事な日陰を奪っていた。

大きめの木の影を見つけるとそこで小休止。

こんな木の陰でもだいぶマシ。

水も早々と無くなるので、川を渡る度に給水してた感じ。水道や給水所は基本的に無いので、川から給水する。

フィルターか水を綺麗にする錠剤を持ち歩かなくてはいけない。

一手間だけど、大腸菌とかもいるらしいのでちゃんと浄水する。

 

暑さとザックの重さに嫌気がさして2日目にして、もう挫けそうになる。笑

一歩一歩進もうと思いながら足を出しても力が入らない。桃はまだ元気そうなので、先に進んでもらう。気持ちだけで歩いていた。すれ違い時の挨拶の時だけは強がって笑顔で返す。

距離も短いし、昨日よりは楽なはずなのに、昨日より遅いスピードでじわじわと登る。

ヨレヨレで最後のスイッチバックを登った。

なんとか今日のピークに着くと、見えていなかった景色が広がる。いかにもヨセミテっぽい。この景色に少し助けられる。

 

そこからしばらく下り、今日の目的地、サンライズハイシエラキャンプグラウンドに到着!

キャンプグラウンド付近はやたら蚊が多くて蚊の猛襲にあう。桃は早々と蚊除けネットを装着している。

遠近感が狂う〜と言いながら夕食の準備をしてくれた。

マウンテンハウスのフリーズドライは基本どれも美味しい。一袋で2人分とか入っているので2人でシェアする。

今回、米を持ってきたのだけど、重いし早く減らしたいので、ご飯も炊く。

明日の朝食か昼に食べようとおにぎりした。

サンフランシスコのダイソーで見つけた、ごま塩をつけてバレルにいれた。

 

早めに着いたら身体洗おうとか、洗濯だーとか考えてたけど、そんな元気もありません。明日はどうにかしてさっぱりしようと決めながら寝袋に入ります。

今日もキャンプグラウンドからの夕日は綺麗だった。 

おやすみなさい!